東鳴子温泉 田中温泉 ひがしなるこおんせん たなかおんせん )

独特な雰囲気を醸し出している田中温泉、地元の人の勧めで訪問した。お勧めは「安くて良く効く、入って良し、飲んで良し」の温泉とのことである。
館内はだいぶ傷みが進んでおり、いささか古びた感じがする。玄関を入ると暗い感じるロビーが広がっている。
館内は、ドーナッツ状に湯船が配された変わった造りの混浴浴室。そして、女性専用と家族風呂が用意されている。
宿泊は旅館部と湯治場の雰囲気そのままの自炊部があり、庭には綺麗な桜が咲き誇っていました。
「ちょっと不気味ながら、癖になる温泉」そんな田中温泉でした。


訪問日:2005.04.29


----- 温泉データ -----
泉質: 重曹泉
蒸発残留物: 土蔵脇 1,808.0mg/kg
分析表(土蔵わき)

蒸発残留物: 堰向い 2,400.7mg/kg
分析表(堰向い)

色匂い: 灰色、石油臭、こげ味
効能(浴・飲): 胃腸病、腎・肝臓病、神経痛、他
源泉温度: 80.5℃
立ち寄り可: 100円
方式: 掛け流し
住所: 宮城県玉造郡鳴子町大口字鷲ノ巣24
電話: 0229-82-2010


大浴室は中央に六角形の中庭があり、そこには池(水は張っていないが)が誂えてあります。この周りを囲むように温泉が配置されています。
飲泉に効能があるとのことで湯口にはコップが要されています。温泉を飲むと焦げたような味が感じられます。
この日、大きな湯船には湯を張っている最中でした。土蔵側の小さめの湯船は浅い造りで寝て入浴するのに良いサイズでした。
地元の人のお薦めの温泉、効能は確かのようで入浴後ずっしりと身体に響いてきました。
温泉成分が堆積し波打った模様の付いた湯船は2つに仕切られており、手前側が入浴用で薪で加熱されています。

浴室中央の中庭

寝そべって何とか入浴しました

自炊部の洗濯場
ここにも温泉が使われていました。


家族風呂です。

赤色が印象的なロビー
(画像処理で明るくしていますが、実際は薄暗い)


やけに広い脱衣所です。
湯船を挟んで反対側に女湯と繋がった入口があります。


自炊棟には立派な桜が咲き誇っています。

離れて見るとこの佇まい。

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