蔦温泉旅館 つたおんせんりょかん )

R103号、八甲田山と十和田湖の間の一軒宿の温泉。周囲はブナ林に囲まれ蔦沼を始めとする沼の散策が出来る温泉。
 蔦温泉の創業は明治42年、現在残っている一番古い建物は大正7年の正面の建物で歴史ある佇まいを持っています。館内も綺麗に掃除が行き届いており、仲居さんのサービスも行き届いています。
 今回宿泊した部屋は、この宿で一番歴史のある大正時代の建築、床の間の欄間や違い棚、床板に歴史を感じます。部屋は襖しかなく外から鍵を掛けることは出来ません。機会があれば、この大正時代の部屋、そして欄間が跳び抜けて贅沢な一番端の部屋をお薦めします。(1泊2食で9,600円)
 宿の周りにも楽しみは一杯です。早朝のブナ林の沼巡りをすれば、春夏秋冬どの季節でも感動を受けることが出来るでしょう。

訪問日:2005.04.20


----- 温泉データ ----- 分析表

泉質: ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
    低張性-中性-高温泉  pH=6.90
蒸発残留物: 992mg
色匂い: 無色透明、無味、無臭
効能: 外傷、皮膚病、婦人病、慢性疾患、他
源泉温度: 43.8℃
立ち寄り: 400円 9:00-16:00
方式: かけ流し、湯船底から源泉湧出
住所: 青森県上北郡十和田湖町奥瀬蔦野湯1
電話: 0176-74-2311


 休日ともなると昼間は立ち寄り入浴の方が多く訪れ、落ち着いた入浴は期待できません。ここはやっぱり宿泊して静かな中、ゆっくり入浴することをお薦めします。湯船の底から湧き出る源泉の泡音を聴き、湯小屋の天井を眺め時間の流れを感じる。そんな楽しみ方をしたい温泉です。
 平安末期からあると言われる「久安の湯」も好いですが、比較的新しい造りの「泉響の湯」も楽しみがあります。湯船脇のかけ流しの湯が流れる板の間に寝転がるのがなんとも落ち着きます。
 兎に角、源泉を楽しむ、心から楽しむ、甘味をも感じる無味無臭の源泉長時間楽しむ、これに限ります。

久安の湯の掛け湯の湯溜

泉響の湯

美しさを感じる宿の佇まい

久安の湯の湯小屋

大正7年建築 21号室

対面の端部屋も美しい欄間

いたる所で歴史を感じます

厠、本当に川が流れています。

夕食は部屋食となります

朝食は食堂で

かんじきを履いての散策です

春を待ちわびた水芭蕉

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