湯野田温泉 能登屋 ゆのたおんせん のとや )

秋田県との県境に接する日本海沿いの遊佐町にある湯野田温泉です。
ここには、酒田屋旅館とこの能登屋旅館の2軒が並んであります。
どちらも寂れた感じですが、寂れ具合はこちらの方が上です。
あまり宿泊者も多くないようですが、温泉の質は庄内で一番と言っても良いほど、実力ありです。
入浴中の感じは無いのですが、湯上り後お肌のしっとり感・さらさら感が出てきて、突っ張ることなく持続するとのことです。
「灯台下暗し」お勧め温泉を庄内の地で発見し、良いお年玉になりました。


訪問日:2005.01.02


----- 温泉データ ----- 分析表

泉質: 食塩泉
旧泉質: ナトリウム−塩化物鉱泉  pH=6.4
蒸発残留物: 6,981mg
色匂い: 淡黄褐色、無臭、塩味強い
効能: 切傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、他
源泉温度: 16.7℃
立ち寄り可: 450円 10:00-15:00 要問合せ
方式: 加温・循環式
住所: 山形県飽海郡遊佐町大字吹浦湯ノ田21
電話: 0234-77-2233


この日は冬の晴れた日ですが、窓の外の荒波は日本海のものです。
入浴中は、波の音を楽しみ、少し温めの湯でゆっくりお浸かりください。
投入湯量は少なく、湯船も小さいですが訪れる人も少なく、意外と満足できます。
入浴中の湯ざわりですが、ピタッと肌に張り付く感じがする塩泉です。
成分表からも炭酸水素イオンが思いの他多く、湯上り後の肌具合が良くなる理由が読み取れます。

湯上りに廊下を歩いていると、宿の中庭に・・・
源泉が何箇所からふつふつと湧出しています。
赤茶の湯の華もいっぱいで、不定期にブクブクと泡を出しており大地の鼓動を感じられます。
マグネシウムの多いこの冷泉、お通じに効きそうですが・・・
きっと、湯ノ田の名前の由来は田んぼのように広範囲で湯が湧いてきていたことによるのでしょう。


湯船の周りの結晶成分・・・心が癒されます。

歴史を感じる石の看板、でも、今は雑然・・・

浴室の外観、廃墟にしか見えてきませんね!

日本海に隣接しているこの宿
私は、気に入ってしまいました。

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