高天原温泉 たかまがはらおんせん )

徒歩で向かう温泉として日本で一番遠いと言われている温泉がこの高天原温泉である。
北アルプスの核心部に位置し、途中一泊しないことには辿り着けない秘境の温泉である。
其の温泉は薬師岳の懐にあり、周囲に赤牛岳、水晶岳、雲ノ平と一級の山々が連なる地で、今回は、4泊5日の計画で縦走を試みた。
1日目:折立−薬師峠天場(徒歩5時間)、2日目:北ノ俣岳、黒部五郎岳を経て野口五郎小舎天場(徒歩8時間)、3日目:鷲羽岳、水晶岳から赤牛岳前から温泉沢を下り高天原温泉(徒歩10時間半)、4日目:黒部川沿いを薬師沢小屋に向かい太郎小屋を経て折立口(徒歩10時間)
天候が優れなく1泊日程を縮めての山行となりました。


訪問日:2009.09.21


----- 温泉データ -----

泉質: 含硫黄-ナトリウム-塩化物炭酸水素塩泉泉?
蒸発残留物: ?mg
色匂い: 白濁薄にごり、硫黄香、炭酸味
源泉温度: 44℃
立ち寄り: 無料
方式: 掛け流し
住所: 富山県高天原
電話: なし


湯船が配置される脇を流れる温泉沢にはいくつかの源泉湧出場所があります。沢の砂地はオンドルのように地熱が高い場所があることからも温泉脈が地表近くに通っていることが分かります。
湧出している源泉温度は実測44℃程度と温め、湧出時透明の湯には硫黄色の湯の華が混じります。
ここには、混浴露天、女性用露天2箇所、川縁の湯船2箇所がありますが、川縁のはお湯の供給量が少なくイマイチです。
混浴の露天で大半を過ごしたが、白く薄にごりのお湯は酸味などの嫌味は無く僅かな炭酸味が含まれ単純系の硫黄泉の風合いである。
せっかくなので、到着時(夕方)、夜(10:00)、朝(4:00)とそれぞれ1時間程度温泉を堪能させていただいた。
なんと言っても星空が綺麗でリラクゼーション効果は最高である。

川縁の露天風呂

温泉沢の源泉井

左:女性露天、右:混浴露天

読売新道から高天原温泉を見る。
右側下の開けたエリアに高天原山荘がある。
奥は薬師岳の雄大な裾野


温泉沢の出会い 急坂を下りる

温泉沢より降りてきた道を振り返る

[閉じる]