中の湯温泉旅館 なかのゆおんせんりょかん )

R158を松本から飛騨高山へ向かう途中、上高地との分岐点近く安房峠沿いに「日本秘湯を守る会」の宿、中の湯旅館があります。
以前は梓川沿いに宿はあり、その露天風呂から上高地を行き来する観光客・登山客より露天風呂を見られたものでしたが、平成10年安房トンネル建設に伴い峠側に場所を移した、まだ新しい施設です。
この宿のロビー、露天風呂からは穂高の山の絶景が堪能でき、山々の大自然、野鳥観察、登山基地等に便利な宿です。
ロケーションは良いのですが、施設の新しさと浴室の雰囲気で秘湯の旅情は味わえませんのでご注意を!

訪問日:2005.01.30

----- 温泉データ ----- 分析表

泉質:   単純温泉
色匂い:  ほぼ無色透明、鉄味、硫黄味、硫黄臭、白湯の華
効能(入浴):きりきず、やけど、慢性皮膚病、糖尿病、等
効能(飲用):神経痛、肩こり、筋肉痛
源泉温度: 46.3℃
蒸発残留物:146mg/kg  pH=7.87
方式:   源泉掛け流し
立ち寄り: 700円 am12:00-pm05:00
住所:   長野県南安曇郡安曇村中の湯
電話:   0263-95-2407



単純硫黄泉のお湯は湯口からは薄っすらと硫黄の香り、露天では湯の華も見かけられます。
男性露天風呂からの景色は良く、山の端には穂高の雄々しい山が見えます。また、露天風呂の柵には、餌箱が置かれており、シジュウカラ、ゴジュウカラなどの野鳥が訪ねてきて愛くるしいです。
残念なのは、女性露天風呂からは山の景色は望め無く、泉質にも大きな特徴が無いことから、温泉については女性に不評を買わないか心配です。
一方、内湯には湯船が2つあります。それぞれ温度が違うのですが、湯口を注目すると熱めの湯は湯口が一段、温めは二段となっており、ここで温度を調整しているようです。
温めの二段の上段は熱めの源泉、温めの下段も堆積物が見られることから温泉のようです。


男性露天風呂からは穂高の山が良く見えます。


ちょっと殺風景な家族貸切風呂


温泉街の温泉旅館のような脱衣所


浴室前にはお薬師さんが奉られています。


ロビーの風景
大きな窓から雄々しい穂高が良く見えます。



「秘湯を守る会」の提灯が玄関に掲げられてます。


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