荒湯地獄 あらゆじごく )

鬼首温泉郷の奥、荒湯地獄にある野湯を紹介します。
荒湯地獄は硫化水素が立ち込める中のに有るため、霧、雨の際の立寄りは要注意です。出来る限り風有る晴天時に訪問するのが良いでしょう。
駐車場から少し進むと荒涼とした植物が生えていない空間があります。この谷間を流れる川は湯の川、あちらこちらから蒸気を伴い熱湯が湧き、周囲は硫黄臭に包まれています。
先客のお二人さんがコツコツと作り上げた温泉、お誘いを受けて入浴をさせていただきました。
この湯船の他にも一つ立派なドカシー湯船がありました。
地獄の名前に相応しくない、極楽の湯がここにはあります。鬼首恐るべし!
目立たない場所にあり、密かなお楽しみの場所ですので詳細は控える事としますので自分の足で探し出してみてくださいね!


訪問日:2005.09.04


----- 温泉データ ----

泉質: 強酸性泉 pH=2.0以下であろう
色匂い: 無色透明、湯泥が堆積する
効能:  万病に効きそう、心のリハビリにもなるよ♪
源泉温度: 100℃位かな?
立ち寄り: 無料 24時間可 冬季も入浴可能
方式: 掛け流し 加水
住所: 宮城県鬼首 荒湯地獄
電話: ありません


こんな立派なドカシーの風呂は見たことがない。湯船の脇には畳を敷いた湯上りスペースまで有る。
湧き出る熱湯に沢を流れる水で割りちょうど良い湯加減を実現しています。
写真のお二人さんが造ったこの温泉、冬でも入浴可能で雪の積もった時にそりで資材を運び込み居間の姿になったとの事です。
週末はこの湯で過ごすのがお決まりとの事で全身真っ黒の身体が印象的なお二人さんでした。
こちらは先ほどの湯の少し上流にあるお手製の湯船です。ブロックや木板を使い四角く縁を作り、ドカシーを広げて造ってあります。
洗面器まで用意されています。その洗面器には「源泉掛け流し」と記されています。お茶目なな人がいるものです。

湯船をアップ
ちょうど良い湯加減で深さもばっちりです。

常設の洗面器
源泉かけ流し

立ち入り注意の看板
有毒ガスだって!

これが湯の沢です。
裸足では熱くて歩けません!

地熱発電所も近くの片山地獄にあります。
地獄の沢の水はpH=3.4酸性を示します。

不思議な黒湯 硫化した木材でしょうか?

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